Mina Log - ミナログ -

デザイナーのプライベートブログ。世界から世田谷まで、猫達とのクオリティオブライフ。

遠いけれど、スイスは日本人に合うと思う理由。【ミナログ】

仕事柄色々な国に行くので、

「行った中ならどこの国に住みたい?」と聞かれます。

 

今までは「ハワイかな〜?」などと答えていましたが、

最近は

 

「お金があったらスイス」になりました。

 

そういえばかつて私が会社員の頃、

上司がスイスに長く駐在していた方で、

 

スイスは物価は高いけれど、

日本人には一番住みやすくていいよ〜!

とよく熱く語っておられました。

ドイツやアメリカにも駐在していたのですが、

スイス自慢しか聞いたことがありません。

 

さらに、知り合いの元国際線CAさんも世界中飛んでみて、

住みたいと思ったのはスイスね!と言っていました。

 

「海外通」たちに人気のスイス。

 

その理由は、

 

1)正確さ

2)クリーンさ

3)マナーの良さ

 

海外で日本人が気になる上記3拍子ポイントが、

スイスでは楽々クリアーされるから

ではないかと私は思っています。

 

1)の正確さについては、先日のブログの通り。

 

www.sensedemina.com

 

さすが ROLEX を生んだ国。街中に溢れる時計。 

1秒たりとも遅れないトラム。

 

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きっちり時間になるとやってくるトラム。


でも、時間にコントロールされている感がなく、人々があくせくしていない。

なんとなくゆったりとしているのは何故なのか・・・

時計の国だからこその、時間感覚が自己管理につながっているのか、

もう少し探求したいと思いました。

 

2)クリーンさ

 

山なので空気がとてもクリーン!だけでなく、

ヨーロッパでありがちな、

遠目で見る街並みはすごく綺麗だけれど、
足元がゴミだらけでガッカリ・・・

 

は、チューリッヒにはありませんでした。

 

公共の場もとても綺麗。

 

例えば、私が大好きなトラムも、とっても車内がクリーン✨
動画でご覧ください。

 


Zurich - Tram

 

公園のゴミ箱もこの綺麗さ。

 

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綺麗なゴミ箱。


この赤いゴミ袋は、ゴミを捨てる時は、

このビニールに入れて捨ててね、と言う意味。

コンビニ袋はチューリッヒにはないので、

あらかじめゴミ袋を用意してくれていると言うわけです。

 

 

www.sensedemina.com

 

やはり、綺麗なところにいると、綺麗にしなくてはと言う集団意識が働くのでしょうか。

ゴミが溢れて、カラスがつついている光景はありません。 

物価が高くても、税金をこういうところに使っているなら仕方ないな、と

素直に思える綺麗さですね。

 

公共の場は、日本よりずっと綺麗だと思いました。

 

 3)マナーの良さ

 

これも驚いたことの一つ。

スイス人は愛想を振りまくことはないですが、

必要なマナーは心得ていて、他人に不快感を与えない淡々とした気遣いがありました。

 

主人の話ですが、トラムに親子連れが乗って来て、

子供の足が主人に当たってしまったそうです。

するとお母さんが子供に注意をして、

その子は主人のところまでやって来て

”ゴメンナサイ”と言いに来たそうです。

 

欧米では、こちらがアジア人なら、失礼があっても知らんぷり・・・は

十分ありうるので、主人も驚いたそうです。

 

トラムに乗るときも、「我先」タイプはおらず、

最初に並んだ人から普通に乗っていく感じ。

 

飲食の場では、きちんとオーダーを取り、

普通に間違いなく運ばれてくる。

(イタリアではこの逆)

 

車も歩行者には優しく、こちらが渡ろうとしていれば

すっと止まってくれます。

 

そういえば、スイスは、世界の王族や貴族、良家の子女が

プロトコール(国際儀礼)やマナーを学ぶフィニッシングスクールの本場。

さらに、永世中立国ならではの、ダイバーシティー先進国。

マナーは、社会生活の中での大切な要素として、

土地に根付いているのかもしれません。

 

個人的には「過剰じゃない」サービスにも心地よさを感じました。

 

「日本でサービスを受けるのはいいけど、する方は地獄だよね。」と

外国人の友人から言われたことがあります。

 

日本では、サービスする側も、受ける側もそれがあたり前で、

過剰サービスにお腹いっぱい!と言う時・・・ありますよね。

 

スイスでサービスを受けると、普通にこのぐらいがお互いにいいんじゃない?

と、私は感じました。

 

変な無理をしない、余裕あるほどほど感。

 

このさじ加減が、スイスはいいのかもしれない。

 

富裕層優遇の国は他にもあるのに、

フレディーマーキュリーも、ヘップバーンも、

晩年を過ごし、今でも世界中のセレブに愛されるスイス。

 

富裕層が集まっても、ギラギラしていなくて、

日本人にとっては、海外なのに安心できる要素と、

今の日本人が求めているものを、ゆったりと受け止めてくれる、

 

成熟した大人の国。

 

それが私のスイス🇨🇭 の印象です。

 

主人が仕事で行かなければ、一生行かなかったかも知れませんが、

これから日本が目指して行く「成熟した国」のお手本のような国に滞在し、

ふと立ち止まって、足元を見つめなおす機会を得られたことは本当に良かったと思っています。

 

 

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