Mina Log - ミナログ -

デザイナーのプライベートブログ。世界から世田谷まで、猫達とのクオリティオブライフ。

魂震える旋律は永遠に。R.I.P.エンニオモリコーネ。

f:id:sensedemina:20200707115223j:plain

NBC News からお借りしました。



「あ、ニューシネマパラダイスのひと、亡くなった・・・」

 

夫がボソッと、ネットニュースを見て呟きました。

そのまま夫がクリックしたのか、

ニューシネマパラダイスのテーマ曲が流れてきました。 

 

誰のこと?とか、亡くなった、とか理解する前に、

涙が自動的に出てきて止まりませんでした。

 

私はいつもニューシネマパラダイスの曲を聴くと、

自動的に涙スイッチが入るのです。

 

jp.reuters.com

 

映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ、天に召される

 

91歳でしたか。

マカロニウェスタンの映画時代から曲作りをされているのですから、

もう、そのくらいのお歳だったのですね。

 

とにかく全部泣ける曲を生み出し続ける作曲家は

モリコーネ氏をおいて他にはいないでしょう。

 

「情」にこれでもか、と訴えかける。

 

と言いますか・・・

とりわけ、ジュゼッペトルナトーレ監督との作品は

胸が痛いほどに魂震えましたね。

 

スクリーンの中の、

ピュアで、

切なくて、

哀愁漂って、

愛情あふれるストーリーを、

一気に私たちの心の中に引き寄せてくれるのは、この美しい旋律があるからこそ。

 

イタリア映画や、実際に交流しても、

日本人とイタリア人は心の機微、特に情の部分が似ているように私は思います。

日本人は密やかにしみじみ、イタリア人は大いに強調された感じですが。

根っこの感情が近くて、日本人の私たちにも忘れられない映画の数々となるのでしょうね。

 

哀悼とともに、動画を見ながら思い出してみました。

 

ニューシネマパラダイス

ピュアさ、切なさ、厳しくも深い愛、そして情。

全てがちりばめられた素晴らしい映画でした。

大人になればなるほど、見るたびに刺さる部分がふえて泣けて泣けて仕方ない。

 

このダイジェスト版だけでも号泣。

どの人の心にも、このストーリーの中で共感できるところがあるのではないでしょうか。

 

www.youtube.com

 

フィレンチェに旅した時、バイオリニストが広場でこの演奏をしていたのを

思い出しました。

 

 

海の上のピアニスト

完全版を4Kで 、、というアナウンスを見たばかりでした。

ニューシネマパラダイスも、完全版が圧倒的に素晴らしかったので、

こちらにも期待したいところです。

時代背景、特に当時のアメリカへの移民たちの思い。

今のアメリカの情勢と重なって、さらに興味深いですね。

 

www.youtube.com

 

マレーナ

戦争に翻弄された、モニカベルッチ扮するマレーナ。

あまりにも美しく、哀しかった。

ちなみに仕事仲間のスペイン人のフォトグラファーは

モニカベルッチを昔撮影したことがあり、

あんなに震えたことはなかった、と言っていました。

プロを震わせるほどの圧倒的なミューズ。

「イタリアの宝石」モニカベルッチはもはや芸術です。 

 

www.youtube.com

 

モリコーネ氏は、ショービズの中にあっても、いつもどこか職人的な佇まいも印象的でした。

普遍的な美しい音をつくり続けるにふさわしいお人柄だったのではと察します。

天から特別に与えられた使命を全うされて、今、神のもとに行き休まれていることでしょう。

モリコーネ氏が地上に残した、神からの音楽は永遠です。

R.I.P.